６月18日に起こりました最大震度６強の新潟・山形地震について、「ホームページによる情報の発信の試み」を続けてまいりました。
地震発生から１週間を経て、現時点では視覚障害者の被害については、幸い報告されておりません。一方、関連情報も散発的になってまいりましたので、今回の情報提供の試行は終了させていただきます。なお、今後、関連して必要な情報があったときは、協会会員に限定されますが、会員メーリングリストでお知らせしたいと思います。
この間、防災・減災委員会としても、試行錯誤ではありましたが、有効な情報提供をどのようにしていくかを模索してまいりました。
情報入手の方法から、提供が必要と思われる情報の選択、わかりやすい適切な表現、そしてそれらの作業を迅速に行う作業者の確保など、この短期間の間にも、多くの課題のあることが明らかになっております。
例えば、同じ地震規模の最大震度６強であった１年前の大阪北部地震では、視覚障害者宅の一部損壊が多数報告されましたが、規模が同じでも様相が異なっていれば、多様な情報が必要になります。さらに、はるかに大きな災害であれば、桁外れの量の情報処理が必要になります。
今回の試行がそれらにもすぐに結び付くわけではありませんが、多くの示唆もえましたので、その分析や対応の検討も進めていければと思っています。
このたびはご協力ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2019年６月25日 視覚リハ協会 防災・減災委員長 加藤俊和