視覚障害者には職業訓練を通じてパソコンなどの操作ができるなど、企業にとって戦力になる方も大勢いらっしゃいます。
ただ、視覚障害者の採用をお考えの企業・団体の皆様にとって、安全に通勤できるか、どんな仕事をしてもらえばいいのか、また、上司や同僚はどのような配慮や対応をしたらいいのかなど、疑問が多くあると思います。
しかし、通勤に関しては、通勤経路が決まった後、歩行訓練士と呼ばれる専門家の訓練を受けることで、バスや電車などの利用を含めて安全に通勤することが可能ですし、パソコンなどの専門の職業訓練を受けることで、事務処理を含むさまざまな仕事をこなすことができます。
また、視覚障害者への対応や支援機器の導入など、職場の環境整備に関しては、職場適応援助者(ジョブコーチ)と呼ばれる専門家の助言を受けることもできます。
ここでは、そうした視覚障害者を採用するにあたっての情報をご提供します。
目次
通勤を含む移動支援実施施設
安全に通勤するための白杖(はくじょう)を使用した歩行訓練や盲導犬訓練を行っている施設をご紹介します。施設によっては、日常生活訓練やパソコン操作訓練などを行っているところもありますので、詳細は各施設にお問合せください。これらの施設には、歩行訓練士と呼ばれる専門スタッフがおり、電車やバスなどの交通機関の利用を含めて、安全に通勤するためのスキルを身に着ける訓練が行われています。さらに、施設によっては、職場までの通勤ルートでの訓練を行っているところもあります。
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主な職業訓練施設
全国各地にある視覚障害者を対象とした主な職業訓練施設をご紹介します。施設は、パソコンを利用した職業訓練を行っているところと、あんまマッサージ師、はり師、きゅう師の資格取得のための訓練を行っているところに分けられます。
就労前にこうした職業訓練を受けることで、視覚障害者も社会に貢献できる人材となる可能性が十分ありますし、多くの視覚障害者がさまざまな職場で活躍しています。
訓練の詳細については、それぞれの施設にお問合せください。
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助成・支援
障害者の就労に関する支援を行っている機関をご紹介します。障害者を雇用した際に受けられる各種助成制度や、雇用した場合の留意点などについての情報を提供しているほか、相談にも応じています。
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視覚障害者雇用に関する情報について
視覚障害者の就労や雇用に関する情報が掲載されているWebサイトをご紹介します。ここには、雇用する際の留意点や就労の事例集なども掲載されています。新たに視覚障害者を雇用する企業・団体の皆様にとって、視覚障害者に対する具体的な配慮や留意点、また、就労している視覚障害者がどんな仕事をしているかといった情報は役立つと思います。
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