主催元・情報提供元: 視覚リハ協会
視覚リハ岡山大会会期中の8月28日(土)、Zoomを使って自分ごとプロジェクト未来への挑戦Part5(主催:大会連携委員会)を開催しました。当日は100名を超える方のご参加をいただきました。
テーマは「ご存じですか?2025問題 超高齢社会と視覚リハ」で、まず3名の方から2025問題についての説明と、各職場における現状や事例などを報告していただきました。
その後、ブレイクアウトルームで少人数のグループに分かれ、参加者が抱える2025問題に関する課題を話しあっていただきました。そして、最終的にもっとも解決しなければならないと思う課題を1つ、Googleフォームに記入していただきました。
超高齢社会と言えば高齢人口の増加を想像しがちですが、実は労働人口の減少によるリハワーカーの担い手不足や、ICTの進歩によるニーズの多様化など、表面に現れにくい問題も実際におこっていることが今回の発表からも明らかとなりました。
今回の自分ごとプロジェクトが、多くの方にこの問題を「自分ごと」として改めて考えていただけるきっかけとなれば幸いです。
【グループワークの結果】
- 医療や福祉制度以外のゆるやかに繋がれる地域のコミュニティを構築すること。
- IT格差がなくなれば。
- 我々支援者が制度や情報を幅広く知って当事者や家族に伝えていくことが必要
- 人材不足(訪問する歩行訓練士や同行援護など)
「なるべく早くつながる」「粘り強く接する」「気持ちの変化をつかむ」ような支援が課題 - 視覚リハに関わる専門家だけでは解決できないことが多くなってきているので、各方面の方とのネットワーク、連携を構築していく必要がある。けれど、問題には気付けていてもネットワークの構築の仕方を模索していること自体が課題である。
- 高齢だったり、ロービジョンだったり各利用者のニーズに合った受け皿が各地域にほしい。今後どのようにそのような受け皿を作っていけるかが課題。
- 全国共通で使用できるアプリケーションを積んだ、LVの方および支援側がつながるための簡便な端末の開発がなされるとうれしい
- 相談先がわからないという声がまだまだ多い。高齢のご本人があちこち電話することも大変。
- 自分こととしてできること:ケアマネさん、地域包括の相談員さんは本人宅に訪問するので、ケアマネさんに核になっていただくのが一つの可能性。ケアマネさんと私たちがつながれるように、眼科、行政の方でもあらゆる方を巻きこみ支援が広がるように、そこに向けて啓発、周知。”
- 介護職との連携、新しいものを作るぞ!
- 高齢者に対して各専門家との繋がり橋渡し
- 一つに絞り切れないが、世帯の誰もが高齢になっていき老々介護が当たり前になり「残される障害者」も高齢。家に他人が入ることへの抵抗感、高齢者ならではの柔軟に受け入れられない気持ち。それぞれの現場で、超高齢化社会を少しずつ実感している。ずっとつながってきた問題である。
- 地域の社会資源の活用 地域との関わり、地域での視覚障害向け以外のサービスの活用
- 色々な状況が複雑化する中で外部(ケアマネ・地域包括等々)の方々に視覚障害についてをいかに理解していただいていかに連携を取っていくか
- 高齢になると、何をするにしても、意欲低下している方が多く、その意欲を上げることに苦労しています。
- 行政に視覚リハを知ってもらえるようにもっと情報を発信する。行政側は視覚リハが何を行っているのかを知り、より積極的にフィードバックする。