「視覚障害者の歩行の自由と安全を考えるブルックの会」が発表した「視覚障害者ホーム転落防止への提言」をブルックの会の許可を得て紹介いたします。
提言に当たって
2016年8月の東京メトロ銀座線青山一丁目駅の痛ましい事故が起こり、それがきっかけとなって、視覚障害者のホーム転落事故防止の検討と対策が進められているが、そのあとも6件もの視覚障害者の転落死亡事故が起きている。これらの転落事故を防ぐ究極の防止対策は「ホームドアを全ての駅ホームに設置する」であることは言うまでもない。しかし設置費用が高額なため、2017年度末での設置済数は725駅(全国総駅数の7.6%、年平均33駅増)にとどまっている。
ブルックの会では、2017年に一人歩きしている視覚障害者119人、及び晴眼者443人を対象に調査を行いデータを詳細に分析した結果、「視覚障害者は、転落する危険な状況にあるにも関わらず、視覚障害のために危険とは認識していない」ことが非常に多いことが明らかになった。また、ホームドアとともに重要な対策とされている「声かけ」については、視覚障害者の期待が高く かなり広がっていることが明らかになったが、転落死亡事故の減少に直結するまでには至っていない。
この結果を踏まえ、ブルックの会では「視覚障害者のホーム転落事故を早期に着実に減少させて命を守る実現可能な対策」として、次の対策を提言する。
(提言冒頭からの引用)
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